努力が報われない時代に生きていく価値があるか?

最近、本屋の新刊書のところに行くと不愉快になる。本のタイトルは思い出せないが、「出世は努力してもダメ、見栄えだけ」とか、「僕たちは、ものはいらない」とか、努力から、苦労から逃げること、うまく立ち回ることだけを推奨している指南本ばかりが目に付く。そこには"二人三脚"の思想がない。人間は、それぞれ得意・不得意がある。交渉・調整能力に長けている奴、人ったらしな奴、愚直だけな奴、奇抜ですごい事をやる奴、沈着冷静で剃刀のような奴、それがチームで事を成し遂げるのだ。当然、誰かが貧乏くじを引いて苦労したり閑職に追い込まれたりする。だから、ひとりが抜けて出世したら順番に救済・引き上げていくのだ。それが結束・チームワークというものだ。だから、歯を食いしばれるのだ。報われることがわかっているから、信頼しているからだ。そんな大事なことを指南していない。ただ、自分だけ大事・可愛いとしか指南していない。みんな一匹狼で強くて、それぞれが自分の価値観で利合利散すればよいのだそうだ。もう日本国の発展はないな。

まあ、優秀な2%は「はは!、下層向けの自慰本」と言って見向きもしないだろう。そのエリートたちの学閥、縁故のネットワークが更に強化されていくのだろうと簡単に推測される。父母の時代や私の時代はまだ、我々、凡人が努力すれば報われたのだ。今後は、私のような凡人が新たに家をもったり、子孫をもったり、豊かな消費をしたりする事はないのだろうなとおもう。その野心の火も、シニカルに自分で消してしまっているのだろうな。

生きにくい世の中だな。でも生きていかなくてはいけない。「世の中は常に正しい」ことは真理だ。私も無駄に熱いマインドを捨てて、処世していかなくては。「僕にも、ものはいらない」だ。

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by 1959-01-28 | 2018-10-13 00:22 | 雑感・お知らせ・老人一人暮らし | Comments(0)